本演習も今回が最後である。今回のテキストは短いが、受講者諸君は最後まで気を抜かずに望んでもらいたい。
Frybarec éü, gereulach éü,
Farh a lomi zacsantto loréïl.
lomi 【副】ともに。
zacsantto 〔句〕抱こう。
loréïc 【名】永遠。
呼びかけの句。呼びかけには主格を用いる。後置詞 éü によって呼びかけの意が強められる。
願望文。願望、希望、意志を現わすには未然相が用いられる。また祈願文にも代用される。
Farh は、第四連とは異なり、アーヴだけではなく、その「帝国」(Frybarec)およびアーヴが自らを眷属と呼ぶ「星ぼし」(gereulach)をも含む。副詞 lomi は直接に動詞句 zacsantto を修飾する。zacsantto は、 他動詞 zasce 抱く の直説相未然形 zacsto と意志を現わす動詞接尾辞 -ant- の複合したもの。動詞接尾辞 -ant- は -an- 同様、意志・推量の意を表し、多く未然相とともに用いられるとみられる。loréïl は loréïc の対格形で、zacsantto の目的語である。
答えは各自自己採点すること。
このペイジの冒頭に戻る
前回の演習に戻る
講義要目を見る
アーヴ語学演習A目次に戻る
トップペイジに戻る